02

「技術」と「規則」は『手段』である。

目的と手段を取り違えない哲学

システム開発において、開始前にすべての未来を予測し、完璧な「要件定義」を行うことは原理的に不可能です。なぜなら、現場の状況は日々刻々と変化し、そこには常に予測不能な「想定外」が溢れているからです。

にもかかわらず、既存のIT業界は「仕様書」という名の規則で未来を縛り、最新の「テクノロジー(流行のフレームワークやAIなど)」を当てはめること自体を目的化しがちです。しかし、SpaceX 社を率いるイーロン・マスクは『賢いエンジニアほど、本来存在すべきでない不要な要件を、賢く最適化してしまう』という罠に陥ることを認めています【出典】。

「それは、本当の課題か?」
「解決への最短ルートか?」
私たちは、現場で常にそう問い続けます。

技術や規則は、課題を解決するための「単なる手段」にすぎません。解決が届かない現場に出向き、既存のルールを盲信するのではなく、目的をまっすぐに見据える。そのために必要であれば、対象の範囲をも大胆に変えていきます。

固定された手段の目的化と、動的な目的へのしなやかな追随
図:重厚な手段(技術・規則)を組み上げることに固執し、過去の要件という幻を狙い続ける「手段の迷宮」(左)と、動的に変化する「真の目的」に対し、現場の人間が最も身軽なツールをその場で繋ぎ合わせ、しなやかに追随(eLive Agile)していく姿(右)。

お客様の「目的」は、固定された標的ではなく、日々絶えず軌跡を描いて変化していくものです。過去の要件を撃つために巨大な大砲を地面に固定するのではなく、常に今を追う身軽さが必要です。

私たちの役割は、完成された重いパッケージを納品することではありません。現場の人間が、その時々の「場面」に応じて不要なものを削ぎ落とし、最もシンプルで有機的なツールを自らの手で繋ぎ合わせ、最短ルートで共に「解」にたどり着く。そのためのしなやかな土台を提供することこそが、AcsiomAの技術コンサルティングの真髄です。